ぱっくりと口を開けている3号トンネル。最初からクライマックス感満載です。官設鉄道の標準的な形のトンネルらしいです。
定光寺駅から数えて1個、2個目のトンネル(1号、2号トンネル)は今は保線用として使われているらしいのでウォーキングは3号トンネルからの出発です。
駅から少し川沿いに歩いて、この階段から中央さんの旧線に入ります。公開時以外は閉められているのか。
ホームは崖の上みたいなところにあるので、下の道路(かなり細い)までは階段で下りていきます。いやもうこの光景完全に秘境駅でしょ。でもこれ、春日井市内(人口30万人)の駅なんだなぁ。
ホームはこの狭さです。危険。周りにほとんど民家も見当たらないので本気の秘境駅っぽい景色ですが、意外と乗降客の姿はあったりします。山の向こうに住宅街があるので、一応通学や通勤で使われている模様。
普段は普通しか停まらない駅ですが、このイベント期間中は何本か臨時で停まるみたいです。
そもそも中央さんの愛岐トンネルとは、明治33年の名古屋〜多治見間開業時に高蔵寺駅から多治見駅までの間の山間部に点々と作られた14個のトンネル群のこと。昭和41年の複線電化時に現在の新線に切り替わっているので、旧線とこのトンネルは役目を終え、保線に使われている2つのトンネル以外は近年までずっと薮の中に埋もれていたそうです。
現在そのトンネル群のうちの4つが整備されて、毎年春と秋の2回公開されているのです。
そんな愛岐トンネル公開イベントの最寄り駅が、多治見から名古屋方面へ2駅のところにある定光寺駅です。
私も近くで育っておきながら、このイベントがなければ降り立つことがなかった駅、定光寺。
多治見から211に乗って、駅のホームに降り立つとすぐに目の前にはこの光景……。名古屋から30分ぐらいなのにこの秘境駅めいた雰囲気はある意味貴重ではないかと思う…。
今年もまた春の公開時期が近付いてきているので、以前(2016年)に参加した時の写真をぽつぽつ上げてみます。中央さん好きの方はもちろん、明治期の鉄道遺産(というか、とりあえずレンガ!)好きの方はすごく楽しめるのではないかと。あと新緑のウォーキングも満喫できるので、野山歩きが好きな方も是非。
今年の公開日は5月2日〜6日の5日間だそうです。
カフェの隣にはギャラリーが併設されています。針金細工とかがあったような?
窓越しの緑。新緑の緑がほんとに好きなので色々撮っている。