ボックス席の窓側を陣取って窓に張り付いていたわけですが、途中から私の向かい側の席に地元のおばあさんが座られました。
キャリーを持ってスマホで風景を撮りまくる私はどこからどう見ても旅行者だったので、「どこから来られたの?」から始まって暫くそのおばあさんとお話していました。
岐阜から来ました!と言ったら首を傾げられてしまったので、名古屋の近くから来ました!と言ったら分かってもらえてよかったよかった。名古屋県ね、名古屋県岐阜郡だよね、を実感した一瞬であった。
……とかは置いといて、おばあさんには車窓から見える島のこととかを教えていただきました。この日は数駅離れたところにあるスーパーに買い物に行って、その帰りだとのこと。
山陰の中でもすごく本数の少ない区間だけれど、こうやって日常で使われているんだな、という場面を目にすることができてちょっと嬉しかったです。やっぱり地元の方に必要とされてこそ。
そして別れ際、長門市駅で昼ごはんチャレンジに失敗した私がどれだけ飢えた顔を見せていたのか、その日に買ってこられたちくわを手渡してくださいました。もちろん昼ごはんを食べそびれたことなど一言も話していないというのに……どれだけご飯難民オーラを放っていたのだろうか。
ありがたくそのちくわをいただいておばあさんと別れてから早速食べたのですが、空きっ腹にめちゃくちゃ染み渡りました。ちくわがこれほど神々しく思えたのも初めてだ…と言うか海端で、練り物もたくさん作られている地域なのでお腹空いてなくても普通に美味しいちくわだったんだろうと思います。
山陰のあったかみを肌で感じながら、次の目的地の萩まではもうすぐです。
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